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07年からしばらくは、他ターミナルの動向をにらみつつ、構想を練り上げる期間となるだろう。
池袋は、駅に直結したデパートの大改装以外、再開発の動きが比較的乏しい。
3ターミナルが、商業の充実も含めた「街」としての魅力向上を図っているのに対して、やや苦戦が予想される。
ターミナルは、今後「駅」としてだけなく、「街」と一体的に魅力を発揮することが不可欠だ。
攻める東京、固める新宿、渋谷は待ち、池袋は?東京圏郊外には、すでに一定の大規模商業施設が立地している。
2007年前後での立地動向をみると、大きく2つのパターンに分類される。
ターミナル駅に近接し、車・鉄道両方でのアクセスを前提とした施設と、店舗面積の極めて大きいロードサイド型施設だ。
東京圏の郊外、いわゆる国道陥号線近辺の居住者といえば、団塊世代が思い浮かぶ。
他方で、2005年国勢調査速報値によると、団塊世代周辺の世代で、都心回帰傾向が強まっていることが明らかだ。
住宅の買い換えが可能な富裕層は都心へ、という流れもある中で、07年以降大量退職を迎える団塊世代を多く抱える東京圏郊外では、どのような街が浮かび、沈んでいくのか。
ここでは消費という観点から、東京圏郊外都市の将来を占う。
07年度は、首都圏最後の沿線開発といわれるつくばエクスプレス沿線、港北ニュータウン周辺への大規模商業集積の進出が顕著であり、これらの多くは駅近接型である。
飲食・物販に加え、温浴やフィットネスなどのサービス、さらにマンション開発等も複合化し、既存顧客としての団塊世代だけでなく、団塊など新規顧客の取り込みに余念がない。
こうした意味で、相対的な集積が少ない郊外部の開発においては、利用者のアクセス、商品構成、機能の複合化による幅広い客層の取り込みが不可欠になるということだろう。
この傾向は、郊外部では比較的都心に近い、私鉄沿線ターミナル周辺においても同様だ。
団塊世代のリタイアで通勤客の減少が確実な私鉄各社は、駅を中心とした沿線価値向上の取り組みを強化している。
T急による自由が丘(車庫跡地)、二子玉川(二子玉川園跡地)、たまプラーザ(鉄道上部空間の活用)、O田急における成城学園駅前ビル(鉄道上部空間の活用)や世田谷地区(高架下の有効活用)の取り組みはこうした危機感の表れだ。
団塊世代がリタイアを迎え、文化教養に費やす時間が増大、アートシーンヘの関心の高まりが期待されている。
2007年には、六本木に国立新美術館、S美術館など新たなアート拠点が続々と誕生する。
東京圏には古くから文化施設が集積する上野をはじめ、A・表参道、渋谷・恵比寿、新川、銀座、Y浜など、個性的な団塊世代すべてが、退職金を潤沢に抱える富裕層ではないことを勘案すると、噌好・高額商品、ライフスタイル提案、価格訴求、のバランス感覚を間違えた開発が多発すると、東京圏郊外で浮かぶ街となるのは難しそうだ。
新しい住民にも注目され、新陳代謝し続ける街であることが、浮かぶ街の条件となるのではないだろうか。
日本でもっとも有名なアートタウン上野には、M方コレクションを核とした国立西洋美術館、国宝級の美術品を鑑賞できる東洋美術の殿堂・東京国立博物館、企画展・公募展を中心とする東京都美術館など、美術館・博物館が集積する。
これらの美術館では、トラディショナルで人気の高い展覧会が開催され、中高年を中心とする美術ファンで常に賑わいを見せている。
このうち、東京都美術館公募展の一部が、2007年に開館する国立新美術館に移行することが予定され、公募展の殿堂が姿を変えることも予想される。
一方、上野公園から5分ほど歩けば、東京塾術大学に近接し、開発の進む都心とは一線を画した昭和の街並が並ぶ下町エリア「谷中」が広がる。
道を歩くと成熟した文化の香りと新しいアートの息吹を感じることができる。
銭湯を改装したギャラリー「S」では現代美術が展示され、古い街並や建物とのコントラストが心地よい。
アートタウンが点在する。
07年、新たなアート拠点の誕生は東京圏のアートマップを塗り変えるだろうか。
2007年、六本木の防衛庁跡地に誕生する東京ミッドタウンは、オフィス、商業施設、ホテル、アート&デザイン拠点が立ち並ぶ複合都市だ。
この都市に、アート&デザイン拠点として、S美術館がオープンする。
S美術館は、「生活の中の美」をコンセプトに、日本美術を発信し、美のある心豊かなラィフスタイルを提唱する。
同じく六本木のT大学生産技術研究所跡地には国立新美術館が1月21日に開館する。
国内最大の1万4千平方メートルの展示空間を持ち、コレクションを持たない美術館となる。
多彩な公募展や企画展が開催される予定だ。
この国立新美術館には、上野から大規模な公募展が移行してくる予定で、芸術の森「上野」に挑戦する構図となる。
また、すでに開館している森美術館は、都市生活の中でアートに触れる楽しみを提案、これまで美術に親しむことの少なかった人々を惹きつけた。
2006年8月、今後の東京に大きな影響を及ぼす2つの構想がまとめられた。
1つは、有識者会議「日本橋川に空を取り戻す会」による日本橋の再生計画である。
首都高速を地下化し、日本橋を中心とした親水空間を出現させようとする5千億円規模のプロジェクトだ。
もう1つが、オリンピックの2016年東京招致構想である。
07年にIOCに開催都市としての立候補申請を行い、09年10月の選定を目指す。
日本橋の上を首都高速が覆ったのは、そもそも1964年の東京オリンピック開催に端を発する。
因縁ある両者が、およそ40年の時を経て再び同時期に表舞台に登場してきた。
団塊世代のリタイアは、中高年リピーターの多い上野にとって格好の集客機会でもある。
一方、団塊世代より若い世代は定番の人気アート以外のジャンルへの関心も高い。
東京・Y浜に多くのアートタウンが生まれ、それぞれ個性を持ち、新たなアートを発信している。
その個性が幅広い世代や日本のアートに興味を持つ外国人を惹Y浜みなとみらい地区には個性的な展覧会を楽しむことのできるY浜美術館を中心に、街なかや建物の中で様々なアートイベントが繰り広げられている。
また、2005年には東京葵芸術大学映像研究科がスタートした。
旧第一銀行の建物を活用したギャラリー・アートスクール野具シ元月ここは、馬車道のほかY浜の街なかへと活動拠点を拡げている。
六本木には、この数年間に約1万7千平方メートルのアート空間が誕生する。
周囲にはギャラリーが集積しており、回遊性が高まれば、東京を代表するアートタウンに成長することも期待される。
スポーツにおける世界的イベントとしては、サッカーW杯とオリンピックが突出している。
前者は原則一国開催であるのに対して、後者は一都市開催である。
約30種目、参加選手数1万人あまりを短期間に同一都市内に迎え入れるには、強固な都市基盤が欠かせない。
それゆえ、過去のオリンピックは、いずれも大規模な都市整備を伴うものとなってきた。
今でも現役で利用されている国立霞ヶ丘競技場、代々木体育館などの関連施設のほか、首都高速、東海道新幹線、東京モノレールなども、1964年の東京オリンピック開会に間に合うよう整備されたものだ。
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